大災害時=長期停電+通信網断絶

令和6年元旦、能登半島地震発生から数日間、停電と通信途絶が発生しました

日本各地で、同様のことが起こってもおかしくないということが分かりました

持続可能な通信網と電力設備

これらを自宅で、個人で準備することができます

もちろん、お住いの地域で、集落で、数世帯で協力して準備すればコストをかなり下げることができます

スターリンク+ポータブル電源+太陽光発電+発電機

スターリンクとは、衛星を利用したインターネット環境

ポータブル電源とは、蓄電したバッテリーと出力するインバーターが1つになった機器

ソーラーパネルは、ポータブル電源への充電方法の1つ

発電機は、ガソリン式の発電機であり、直接交流電源を給電することが出来る上にポータブル電源への充電も可能

スターリンク(STARLINK)

地球の軌道上約550kmの高度に無数に打ち上げられている専用の衛星を使用したインターネットです

衛星の個数は逐次増加中で地球上での通信範囲は拡大中です

電源さえ確保することができれば、インターネット通信が可能になります

使用した月は、月額料金10000円前後でサービスを利用することができます

使用方法、目的によって6500~11000円程度まで月額料金の幅があります

固定インターネットの相場が月5000円ほどですので、そこまで高額なものではないことがわかります

通信速度は、スマホのSIMカードの通信よりは速く、光回線の固定インターネットよりは劣ります

地域によっては、固定回線よりも速くなる場合があります

通常使用や緊急時の通信手段としては安定して使用できるものです

初期費用として、専用のアンテナ、ルーターの購入費用がかかります(約5~7万円)

詳しくは、公式ホームページをご覧ください

詳しい商品説明や金額については公式ホームページをご覧ください

出典 スターリンク公式ホームページ

ポータブル電源

各社様々な容量で販売しています

お決まりですが日本製は高額です

海外製品でも日本の電圧に対応しており、コストパフォーマンスはかなり高いです

毎年新しい製品が開発されていますが、リチウムイオンバッテリー自体は10年以上使えるバッテリーです

小さい容量の安い製品を買うよりもある程度大きな容量の製品を検討した方が今後の拡張性も高いと考えられます

私個人としては海外製品をおすすめします

以下の商品は、コスパを重視する私の好みです

私は、自宅でこれよりも大きな容量の太陽光発電システムをバッテリー、ソーラーパネル、インバーター等をバラバラで購入して組んでいますので、紹介するオールインワンな製品は保有していません

買ってすぐ使えるオールインワンのものを選ぶなら、今(令和6年10月現在)ならこれです

25万円ほどで、3.6kW(3600W)

容量リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、インバーター内蔵交流電源出力、ソーラーチャージコントローラー内蔵ですので非常にコスパは高いです

先に紹介しているスターリンクのインターネットシステムは、消費電力100w前後です

24時間連続使用で約2400wですので、このポータブル電源で余裕で丸1日使い続けることができます

出典 ALLPOWERS公式ホームページ、Amazon

Amazon商品ページはこちら

ALLPOWERS公式ホームページ

ソーラーパネル

手持ちでソーラーパネルがあるならそれを使えば良いです

手持ちが無く、今から購入するならネットで買うことができます

おすすめは、ソーラーオフという会社です

一例ですが、以下の製品は415Wの発電能力で1枚13200円です

購入時は1枚あたり2000円前後の配送料がかかりますので、15000円ほどで1枚購入できます

このポータブル電源の最大充電能力範囲であれば、約105000円で7枚購入できます

例えば、7枚なら415W×7=2905W(2.9W)の発電能力になります

先程のポータブル電源は3.6kWまで蓄電できるので、7枚のソーラーパネルであれば、晴天時なら2時間かからずに満充電することができます

出典 ソーラーオフ公式ホームページ

発電機

ソーラーパネルが使えない悪天候や夜間に電力を供給することができます

スターリンクなどの通信機器、スマートフォンを充電するためには、交流電流でも正弦波対応の製品を選ぶ必要があります

発電機に関する記事がありますのでご覧ください→発電機について

能登の個人事業主、事業所、企業へのご提案

これらの製品を自社で保有してはいかがでしょうか?

業務、会社の事業継続(BCP)に必ず役立つシステムになります

事業継続だけでなく、災害時には近隣住民へのインターネット環境を提供することができますし、地域貢献に繋がります

自社建物、個人事業主は自宅家屋や倉庫等を通信拠点として、スターリンクで受信した衛星インターネットを近隣住民へフリーwifiのように提供することもできます

2.4GHzの電波であれば、見通しが良ければ数百m届きます

私の自宅は、目の前に田んぼが拡がっており、200m先の集会所まで2.4GHzの電波が届いています

自社で複数の本システムを保有しておけば、通信途絶同士の地域でも連携して業務をすることが可能になります

令和6年能登半島地震の復旧事業により、例年よりも事業収入が増え、予想外の課税がされてしまう事業主も多いと思います

事業継続に使用するシステムの購入は、事業経費となります

事業継続基盤の拡充、課税所得の引き下げ効果等を考慮して検討に値するものと考えます

まとめ

市販されている製品やサービスを組み合わせることで、大災害時の長期停電、通信インフラ途絶に備えることができます

普段の生活でこれらを使うようにしておき、災害時は組み合わせて使えば良いと思います

能登半島は、高齢者世帯のみで暮らしていることが多く、インターネットを引いていないご家族もあります

スマホだけ持っているという状況です

時々、LINEで孫の写真が送られてくるからそれを見れればいいわ、という感じです

離れて暮らす子や孫世代が能登半島のおじいちゃんおばあちゃんのうちにスターリンクを契約して置いてあげる、という風にすれば多少は普及すると考えられます

もっと大きな視野で考えると国や自治体が孤立の可能性が高い集落(公民館)へスターリンクを常設し、ポータブル電源、発電機を設置、ガソリン携行缶も常備するような仕組みができれば良いと考えるます

機器を扱える若い世代もいるでしょうから、扱える住民へ使用方法をレクチャーしたり、年に数回使用訓練(災害時対応訓練)を行う等すれば良いと考えます

全ての集落に若い世代の防災士がいて欲しいですし、若者への防災士普及活動も行っています

私が起業した際は、能登半島の自治体へこのご提案をしたいと考えています

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