特別な防災設備という訳ではなく、一般的な商品です。能登地方のお宅には井戸水、湧水のポンプを付けているお宅が多いです。しかし、砂取器を付けているお宅は少ないように思います。少なくとも私は見たことがありません。

地震直後から井戸水が濁った

私が知る限り、知り合いで井戸があるお宅はみんな濁っていました。湧水の方が濁りが少なかったようです。保健所の検査、許可を受けて飲料水として使っているご家庭は少ないとは思いますが、何らかの影響はあったと思います。

ポンプのプロペラに砂が噛んで停止するまでには至りませんでした。

元日の地震後、4月末井戸に砂が上がってきた

4月末、能登地方のお宅でポンプが停止しました。原因は、砂でした。ポンプを分解したところ、プロペラ部分から砂がたくさん出てきました。粒子は粗めでした。過去10数年、井戸ポンプが停止したことはなかったそうです。砂取器はついていませんでした。

発災から100日以上が経過して、未だに地中に動きがあるのだと実感しました。また、大きな揺れの予兆ではないかと心配しましたが、5月末の本記事執筆時までに大きな揺れはありませんでした。

砂取器の取付

砂取器を取付したことで、改善されました。

砂取器は高価です。日本製だと、2万円弱はします。私は、大陸製の製品をネットで調達しました。販売価格は日本製品の半額以下でちゃんと機能しています。

能登地方でよく見かける川本ポンプのカワエース

左側の透明な円柱型容器が格安の砂取器

右側のボールバルブとホースアタッチメント(オス)が呼び水が上手く行かない場合に呼び水を水道ホースから送る仕組みです。これは、格安砂取器を取り付けたことで、空気が混入しやすくなり、呼び水が上手くできなかったため取り付けをしました。通常は不要です。

まとめ

今後、数年間余震が続くことが考えられます。砂取器を付けずに井戸水をポンプで汲み上げているお宅は、安定して平穏に過ごせている間に砂取器の取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。

DIYでも充分できる程度の工事だと思います。もし、ご自分でできない場合は、弊社へご相談ください。

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