雨水タンクを設置するメリット

災害が発生して、断水した時の生活用水として使用できます。

  • トイレの水を流す
  • 食器の予洗(一回目の水洗い)
  • 室内の水拭き掃除
  • 手洗い

雨水の水質によっては、浄水器を通せば飲料水としても使用できる可能性はあります。基本的には、飲料水のために雨水タンクを設置するのではありません。

簡易的に水質検査をするキットも通販等で購入することもできます。これらのキットは、川の水でも濾過して飲めるとうたっています。

しかしながら、災害発生から1、2日で飲料水は手に入りやすくなります。

災害発生から3日間分の飲料水を普段から確保(準備)しておくことで、飲料水については、ひとまずは安心できると考えます。

雨水タンクは行政からの助成を受けることができる

詳しくは、お住まいの行政のホームページで確認してください。市や町で助成額は異なりますが、2万円程度の助成が受けられる可能性があります。この際は、雨水タンクを設置する前に申請しないといけません。

私は、設置した後で助成について調べました。遅かったです。助成を受けることができれば資金面で助かりますね。

雨水タンク、商品を購入するか自作するか

雨水タンクとネットで調べれば何種類か商品がでてきます。自作した方が安くつきますし、貯める雨水の容量も多くできます。

もちろん、DIYができない、面倒な方は商品を購入すれば良いでしょう。

その際、取り付けを自分でするか、業者に依頼するかが問題になります。

業者に依頼すれば万単位で請求が来ると思います。取り付けは、そんなに難しいものではないので自分で挑戦してみてはいかがでしょうか。

機会があれば、自作の方法を紹介したいと思います。

弊社では、ホームセンターで販売しているコンテナボックスを使用して雨水タンクを作成することができます。弊社で作成することができますので、高い商品を購入して業者へ発注するよりも価格を抑えてご提供することができると考えています。

雨水タンクの仕組み

住宅の屋根には雨樋がついています。軒先に水平についているものを軒樋、軒樋から地面に向かって雨水を流すものが立樋です。

立樋を分岐して、または、立樋をそのまま雨水タンクへ接続して、雨水を溜めておくのが雨水タンクです。

立樋の分岐したところ、または、雨水タンクの流入口付近にゴミをとるためのフィルターやゴミを通さないような仕掛けを付けます。

施工事例

約80リットルのコンテナを2つ並列で約160リットルの雨水を貯めることができます。洋式トイレが古いタイプでしたので、大で流すと約10リットルの水を流します。新しい節水タイプだと5リットルくらいのものもあります。

こちらのお宅では、大で16回流すことができる計算になります。雨水タンクの上部に下屋の雨樋(横樋)から分岐して雨水を流入させています。

写真では見えませんが2階の大屋根の面積の半分の雨水もこちらに流れるように大屋根の雨樋分岐させています。1度でも小雨が降ればすぐに満タンになります。

タンクから溢れた水はオーバーフロー管を設けてあり、花壇の横に置いてあるタライに溜まるようにしました。奥様のご趣味である花壇の水やりに使えるようにしました。

弊社では、決まりきった市販の商品を使用しないため、お住まいの人数や趣味等ライフスタイルもお聞きして、使えるものは何でも上手く使うようにご提案いたします。

ちなみに、この雨水タンクは、トイレの水タンクより高い位置に設置してあるため、電力不要で雨水タンクの水をトイレの水タンクへ流すことができます。水タンク側の仕掛けは、ボタンを押したら雨水が出てきて溜まったら自動で止まります。細部は、他記事で紹介します。

雨水タンクを置いてある台は、こちらのお宅の納屋にあったものを利用しています。昔、廃校からもらってきたというスチールの傘立て2組と、105mm角の柱数本です。ロープは耐荷重1tのものを購入しました。壁内の柱にコーチスクリューを何本かねじ込み、台をロープで固定して転倒防止処置を施してあります。

さらに、この雨水タンクには、井戸水からの配管も接続してあります。雨水タンクの水量が下限近くに達したら、自動で弁が開き井戸水ポンプが作動して井戸水が流入します。一定水量で自動停止します。井戸ポンプの動作には電力が必要なため、停電時は動きません。

こちらのお宅には、発電機と分電盤を接続する工事も施しましたので、停電時は発電機の電力で家中の電力を賄い、井戸ポンプも作動しますのでトイレの水も流すことができます。

建物さえ損傷しなければ、避難所へ行く必要はありません。

ちなみに、こちらのお宅は震度7の地域でした。地盤が強かったようで、準半壊程度の被害で済んでいます。

まとめ

  • 雨水タンクを設置することで、災害時の安心につながります。
  • 雨水タンクの設置にあたり、行政の助成を受けることができることがあります。(お住まいの行政に要確認)
  • 雨水タンクは自作できます。

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